- 高速 Wi-Fi ルータ(NEC Aterm WG1810(JE)・無線LAN 1300Mbps(11ac/5MHz)・MAP-E機能搭載)レンタル
「解約から1カ月を過ぎてもWi-Fiルータが返却されない場合、端末代金相当額として16,000円(税別)を請求」する旨記載あり
- ギガ対応・次世代ネットワーク接続
- 新しいメールアドレスの追加(希望者のみ)
で、月額800円(税別)(2016/10/3~2016/11/302016/12/01~2017/04/02の期間、最大2ヵ月分無料のキャンペーン中。ただし、無料期間中に解約したとしても、Wi-Fi-ルータ返却手数料1,300円(税別)は別途徴収されるので注意)。
……という内容の、BIGLOBEの高速Wi-Fi × ギガ対応回線 プレミアムサービス。
フレッツ光 IPv6接続(無料)や、v6プラス(無料)との違いが気になるところ。
プレミアムサービスでは次世代のネットワーク(IPoE接続)をご利用いただきます。
(中略)
また、すでにギガ対応回線の方でも、混雑している一般道路(PPPoE接続)から混雑していない高速道路(IPoE接続)に切り替えるため、速くなるのです。
(中略)
動画サービスの広がりなどにより、インターネットに流れる通信量が爆発的に増加しています。日本のインターネット全体で現在よく使われているネットワーク(PPPoE接続)での混雑がより顕著になっており、特に通信量が増える22:30頃には通信速度が低下する地域が出てきています。
しかし、プレミアムサービスなら次世代ネットワーク(IPoE接続)により、地域や時間帯の影響が少なく、快適にネットができます。
高速Wi-Fi × ギガ対応回線 プレミアムサービス:BIGLOBE会員サポート
といった記述を見る限り、v6プラスとの違いがわからない。
ただ、
- v6プラスをご利用中のお客さまは本サービスをお申し込みすることができません。v6プラスを解約後、お申し込みください。
高速Wi-Fi × ギガ対応回線 プレミアムサービス:BIGLOBE会員サポート
ということで、どうやらv6プラスとは排他的なサービスらしい。
また、v6プラスでは特に要求されない、Wi-Fi ルータ(MAP-E対応)のレンタルも気になる。
これはあくまで推測であるが、
『高速Wi-Fi × ギガ対応回線 プレミアムサービス』≒『IPv6インターネット接続サービス』(『フレッツ光 IPv6接続』相当)+『MAP-E対応 Wi-Fi ルータ』+『希望者への新メールアドレス提供』
のような感じになっているのではなかろうか。
上記「2. IPv6インターネット接続サービス加入時」参照。
NEC Aterm WG1810(JE)とスペック的に遜色の無いと思われるMAP-E対応ルータWXR-1750DHPであれば1万円強で手に入るようなので、無料の『フレッツ光 IPv6接続』に加入したうえでこれを使うようにすればほぼ同等の機能となり、かつ1年程で元が取れるような気もする。
あとの違いは、『希望者への新メールアドレス提供』のみなので。
さて、真相は如何に……?
【2016/10/08 追記】
BIGLOBEの『高速Wi-Fi × ギガ対応回線 プレミアムサービス』と同じようなサービスが、GMOとくとくBBでも提供されていた。
gmobb.jp
こちらは堂々と『v6プラス』としての提供で、「v6プラス」+「Wi-Fiルーターレンタルサービス」がサービス内容。
Wi-Fiルータはまさに、WXR-1750DHPである。
月額991円(税抜)(フレッツ光の回線利用料は別に発生)。
ただし、BIGLOBE の場合は、もともとの契約(ビッグローブ光等)に加えて上記の値段が必要なので、それを考えると、GMOとくとくBBの方が新規で契約する分にはお得、なのかも知れない。
なお、GMOとくとくBBの方では、速度の公開もされている。
これは、速度測定システム Radish Network Speed Testing Ver. 5.2.2.4 βで実測されたデータの平均値らしい。
ちなみに、試しに自分の環境(BIGLOBE光ネクスト+v6プラス)で測定してみると、
===== Radish Network Speed Testing Ver.4.0.4β - Test Report =====
測定条件
精度:高 データタイプ:圧縮効率低
下り回線
速度:289.8Mbps (36.23MByte/sec) 測定品質:91.6 接続数:2
上り回線
速度:355.1Mbps (44.39MByte/sec) 測定品質:95.6 接続数:3
測定者ホスト:*************.v*.enabler.ne.jp
測定時刻:2016/10/8(Sat) 8:49
==================================================================
こんな感じである。
マルチセッションで測定されることもあり、比較的高めの速度が出ている。
[2016/10/15 追記] v6プラスのIPv4アドレス/ポートセット割り当て方法の推測
IPv6インターネット接続サービス/v6プラス加入時に、ホームゲートウェイ(HGW・ひかり電話ルータ)やv6プラス対応ルータに対して、DHCPv6-PDにより通知されるIPv6プレフィックス(/56)は、現状以下のような構成になっている模様。
240b:XXXX:QQRR:SS00::/56
240b:XXXX::/32 → IPv4プレフィックス(アドレス上位16ビット)へのマッピング
QQRR → IPv4アドレス下位16ビット
SS → ポートセットID
なお、このマッピングルールは、ひかり電話ルータに割り当てられている情報やネット上の情報等から推測したものであり、実際には、JPNEが用意するマップ配信サーバとHGWとの通信によって配信されることに注意。
ここに記述したものだけだと、IPv4アドレスは最大でも6*256*256=393,216個。IPv4アドレス辺りのポートセットが256であるため、約1000万ユーザーにしか対応できないが、マップ配信サーバから配信されるルールを変更することで拡張していくものだと思われる。
マップ配信サーバ~HGW/ルータ間のマップ配信手順の仕様は見つけられなかった(非公開?)。
■ IPv6プレフィックス→IPv4プレフィックスマッピング(例)
IPv6プレフィックス |
IPv4プレフィックス |
240b:0012::/32 |
14.8.0.0/16 |
240b:0013::/32 |
14.9.0.0/16 |
240b:0250::/32 |
14.10.0.0/16 |
240b:0251::/32 |
14.11.0.0/16 |
240b:0252::/32 |
14.12.0.0/16 |
240b:0253::/32 |
14.13.0.0/16 |
■ ポートセットIDによる利用可能ポート割当(例)
現状、
- 1ポートセットあたりの利用可能ポートは 240 個
- 1つのIPv4アドレスを、256ユーザで共有(61440個(4096~65535)のポート番号→ 61440/240 = 256)
となるように割り当てられている模様。
ポートセットIDを SS とすると、利用可能ポート範囲は、
mSSn (16進数)
SS: 00~FF
m: 1~F
n: 0~F
で表される。
例えば、SS = 00 の場合、
16進 |
1000-100F |
2000-200F |
3000-300F |
4000-400F |
5000-500F |
10進 |
4096-4111 |
8192-8207 |
12288-12303 |
16384-16399 |
20480-20495 |
16進 |
6000-600F |
7000-700F |
8000-800F |
9000-900F |
A000-A00F |
10進 |
24576-24591 |
28672-28687 |
32768-32783 |
36864-36879 |
40960-40975 |
16進 |
B000-B00F |
C000-C00F |
D000-D00F |
E000-E00F |
F000-F00F |
10進 |
45056-45071 |
49152-49167 |
53248-53263 |
57344-57359 |
61440-61455 |
となる。
◆ 参考