GAE-Cronの最新版については、こちらをご覧ください(2014年04月20日現在)。
furyutei/GAE-Cron · GitHub
GAE-Cron:Python 2.7 runtime版を公開(version 0.0.3) - 風柳メモ
GAE-Cronのバージョンアップの前に:Google App Engineの設定変更のススメ
GAEが新規料金体系になるのに伴い、Free Quotaの範囲で使えるリソースが大幅に制限されてしまうため、GAE-Cronのようなソフトはもろに影響を受けてしまいます(哀)。
今回のversion 0.02a(一応CPU負荷低減版)で、200個の1分間隔タイマをかけた状態でBilling Historyを見てみると、現在の料金体系だと
Resource | Used | Free | Billable | Charge |
---|---|---|---|---|
CPU Time $0.10/CPU hour |
0.98 | 6.50 | 0.00 | $0.00 |
Total | $0.00 |
のように余裕でFreeの範囲で収まっていた(Free Quotaの約15%)ものが、新料金体系だと、
Resource | Used | Free | Billable | Charge |
---|---|---|---|---|
Frontend Instance Hours $0.04/Hour |
159.52 | 28.00 | 131.52 | $5.43 |
Total | $5.43 |
のように、いきなりはねあがって(Free Quotaの約570%)しまいます。
どうしようもないかと思っておりましたが、一応、管理画面の
Administration > Application Settings > Performance > Max Idle Instances
で、デフォルトでは“Automatic”になっているところを、“1”に下げると、
Resource | Used | Free | Billable | Charge |
---|---|---|---|---|
Frontend Instance Hours $0.04/Hour |
26.60 | 28.00 | 0.00 | $0.00 |
Total | $0.00 |
と、ぎりぎりFree Quotaにおさまる所まで抑えられました(パフォーマンスは落ちているんだとは思いますが)。
Freeで使っている方は、とりあえず、上記設定でお試し下さい。
それでもFree Quotaを越えるようであれば、当方では対処は困難です。悪しからずご了承下さい。
CPU負荷低減を目指して…いたんです、けど、ねぇ
GAE-Cronの version 0.02a をアップしました。
課金の対象がこれまでのCPU HoursからInstance Hoursに変更になってしまうので、CPU負荷を減らす試みは無駄になったかもしれない…。
アップデート方法
■ファイルの更新
基本、全てのファイルを上書きして下さい。
その際、*.yamlなどの設定ファイルや、*.py内のPATH等の書き換えなどを行なっている場合は、該当箇所の書き換えも忘れないようにして下さい。
■全タイマの再設定
管理者権限でログインし、画面左上部にある[全タイマ再設定]ボタンを押して下さい。
version 2.0→2.0aの移行に限り、もしかすると、再設定は不要になっている、かも知れません。うまくいかないときには、再設定して下さい。
再設定すると、全てのタイマがかけなおしとなるため、特に長周期のタイマを設定している人がいると影響が大きいと思われますが、仕様ということで悪しからず。
覚え書きなど
CPU負荷低減の仕組みは、この記事の応用。
GAEでPython 2.7が使えるようになったら(2011/12/1?)、スレッド化すればもう少し効率はよくなりそうだけれど……。
ちょっと時間が取れないため、今のところは対応予定なし。