勢いで、メインPCである EPSON NJ5700E を Windows 7 から Windows 10 へとアップグレードしてしまった。
(いくつか問題はあるものの)ひとまず Windows 7 のときとほぼ遜色なく使えるようにはなってきたが、そこに至るまでに引っかかったりつまづいたりした箇所について、覚え書き。
■ アップグレード前
アップグレード抑制のために使っていたアプリケーション
Windows10へ勝手にアップグレードさせないツール「GWX Control Panel」の使い方 - ぼくんちのTV 別館経由で知った、GWX Control Panelというものを使用していた。
アップグレードするためには、基本、抑制時と逆の操作をして(Informationの"No."を"Yes."になるようにして)、おなじみの Windows 10 アップグレードアイコンを出してやればよい。
なお、これは Windows 10 にアップグレードした際には不要なものであるが、Windows 10 上でも律儀にタスクトレイに常駐してくれるので、アンインストールしておくことを推奨。
Windows 10 上からでもアンインストールは可能だった。
■ アップグレード中
C: ドライブの空き容量に注意
NJ5700E の場合
<Cドライブの残容量が10GBよりも少ない場合>
[FAQ番号:023135]NJ5700E : Windows 10アップグレード技術情報|FAQ Search|エプソンダイレクト
USBフラッシュメモリーなどのドライブとして認識のできるUSB外付けメディア(16GB以上)が必要です。事前にCドライブの残容量をご確認ください。
という注意書きがあった。
結構空き容量がギリギリだったのだが、なんとかやり繰りして約15GB程の空きを確保。
なお、C: ドライブの空き容量不足でも、
少ない空き領域のハード ディスク/ストレージ のパソコンやタブレットを Windows 10 にアップグレードする方法 - Windows - Microsoft
にあるように、大きめの外部ドライブ等があれば、そちらを利用してインストールできる模様。
ただ、むしろ
少ない空き領域のハード ディスク/ストレージ のパソコンやタブレットを Windows 10 にアップグレードする方法 - Windows - Microsoft
- アップグレードで使用した外部ストレージには以前の Windows に戻すために必要なファイルの一部または全部が保存されます。
ということだったら、空き容量が足りる場合であっても、外部ストレージにこれらの(前の Windows に戻すのに必要な)ファイルを保存したいところなのだが、そういう選択肢が出るかと思っていたら、特に何もなくインストールが進められてしまった。
現在 C: ドライブに、前の Windows に戻さなければ不要なファイルが 24GB 強ほど居座っているので……むしろ、わざと空き容量を確保せずに外部に押し出したほうがよかったのかも……?
プライバシー設定に注意
アップグレード自体、基本的には指示に従っていけばよいのだが、
Windows10の初期設定、最初の画面で左下の小さな「詳細のカスタマイズ」を選ばないと、文字入力、閲覧履歴、連絡先、カレンダー、位置情報などがみんな「Microsoftに送信」される怖い設定。 pic.twitter.com/2ybY9Hqkqg
— 五味馨 (@keigomi29) 2016年3月16日
のように、プライバシー設定に関して気になる方は、インストール途中で「詳細のカスタマイズ」から機能をOFFにしておいたほうがよいかも。
インストール後でも、設定→プライバシー画面から選択可能ではある。
その他、NJ5700E 用ツール等の再インストール
faq.epsondirect.co.jp
を参考に、「インスタントキーユーティリティー + 電源管理」の Windows 8/8.1版をダウンロードして、再インストール。
また、
faq.epsondirect.co.jp
を参考に、「Endeavor 電源プラン設定ツール」の Windows 10 対応版をダウンロードして、再インストール。
■ アップグレード後に発生したが、解決した問題
アップグレード(Windows 10 のインストール)自体は、特に大きな問題もなく終了した。
ここでは、アップグレード後に各種設定やアプリケーションの動作を確認して行く中で、ひっかかったところなどを書いておく。
なにはともあれ、Caps Lock → Ctrl
自宅だけに限れば Realforce91UDK-G を使っているから切り替えスイッチ使えばいい話なのだけれど、ノートPCを単独で使う場合も多いので、Caps Lock → Ctrl 切り替えは必須。
これは、
Windows 10 にちょっとだけ触れてみました。そして[CAPS]キーを[CTRL]キーにするレジストリについて。 | 株式会社バンブーゲートのホームページ
を参考にして、レジストリの編集をするだけで大丈夫だった。
動作しないプログラムが通知された→アンインストールできない……?
Windows 7 のときに WIDCOMM® Bluetooth Windows® Software が入っていたのだが(Bluetoothアダプタ・たぶんLBT-UAN03C2BK8用)、互換性の問題なのか使用できない旨の通知が出ていたので、(占有サイズも大きいことだし)アンインストールしようとしたところ……
このアプリは保護のためにブロックされました。
のようなダイアログが表示され、アンインストールすることができない。
試行錯誤の結果、Administrator でログインすることで、ようやくアンインストールできた。
なお、Administrator アカウントの有効/無効切り替えは、ローカル セキュリティ ポリシーで設定できる(セキュリティの設定→ローカル ポリシー→セキュリティ オプション→アカウント: Administrator アカウントの状態)。
localhost:80 にアクセスできない(404エラー)
PuTTY の SSH トンネル設定にて localhost のポートフォワーディングを設定をしているのだが、他のポートは大丈夫なのに、なぜか 80 番(http://localhost)だけが正常にアクセスできない(404エラーになる)。
これもいろいろ当たってみると、どうやら IIS が干渉していたらしい。
コントロールパネル→プログラムと機能→Windows の機能の有効化または無効化
で確認すると、
■ インターネット インフォメーション サービス ■ World Wide Web サービス ■ アプリケーション開発機能 ■ .NET 拡張機能 4.6 ■ セキュリティ ■ 要求のフィルタリング
にチェックが入っていたので、これを外してから試してみると、無事 80 番もアクセス可能となった。
スタートメニューが使いづらい……
自分の場合、Windows 7 ではスタートメニューのアプリケーションをカテゴリごとにフォルダを作って整理することでアクセスしやすくしていたのだが、Windows 10 になると、これがまぁ使いづらいこと……特に、すべてのアプリが頭文字でソートされているのは、アプリを探しづらくて、非常に不便。
名前でソートされても、アプリの名前なんていちいち覚えてないんだってばさ……。
どうにか Windows 7 と同様のスタイルにできないか……と探すと、
weekly.ascii.jp
経由で知ったClassic Shell - Start menu and other Windows enhancementsがよさそうだったので、とりあえず Classic Start Menu のみインストール。
うん、いい感じ。
スタートボタンの[Shift]+左クリック/右クリックで標準の動作も可能なので、使い分けも効く。右クリックで出てくるメニューのほうは、Windows 10 のものが便利そうだし。
なお、同記事で紹介されていたHomepage M. Hoefs - Softwareも入れて、テーマを Aero 7 にしたかったのだが、
のようなエラーが出て、インストールできない。Windows 10 の最新のリビジョンには未対応なのか……残念。
どうでもいいけれど、Windows 10 のアイコンとかフラットデザイン(?)、全般にダサいよね……。
Open Hardware Monitor がスタートアップ起動できない
以前、突然電源が落ちてしまう謎の現象が頻発したとき(その後、原因は熱暴走だと判明)に懲りたのもあり、Windows 7 のときはOpen Hardware Monitor - Core temp, fan speed and voltages in a free software gadgetを常駐させてCPU温度を監視していた。
ところが、Windows 10 になってから、スタートアップ時に起動しなくなっていた(手動で起動することは可能)。
Options → Run On Windows Startup で自動起動を設定しようとしても、エラー終了してしまう。
起動に管理者権限が必要なので、単純にスタートアップに入れるというわけにもいかない。
そこで、
pc-karuma.net
を参考に、タスク スケジューラで起動するよう、設定しておくことにした。
セキュリティ オプションで、「☑ 最上位の特権で実行する」にチェックを入れるのを忘れないこと。
空き容量の謎→どうやら Windows Search が原因だった模様
あー、たぶん休止状態のファイル(hiberfil.sys)が削除されたんだな。
— 風柳 (@furyutei) 2016年5月21日
…いや、それにしてもメモリは16GBなので、
$WINDOWS.~BT : 17.4GB
Windows.old : 6.9GB
を引くと、赤字のはずなんだけれどな…(汗)。
Windows7→10で、空き容量は9.1GB程増えており…するってぇと、
— 風柳 (@furyutei) 2016年5月21日
17.4+6.9+9.1ー16.0=17.4GB
は、どこから湧いてきたものやら(汗)。
Windows 10 インストール用&Windows 7 復旧用のファイル分、ディスク容量が減ってしまうことを覚悟していたら、なぜか Windows 7 の時よりも空き容量が増えていた、という……なぜ?
→その後、どうやら Windows Search のインデックスが原因だったと判明。
空き領域27.1GB時
— 風柳 (@furyutei) 2016年6月20日
C:\Users\All Users\Microsoft\Search\Data\Applications\Windows
Windows.edbのサイズが22GB。これか、原因は…。
※FileSumを管理者権限で実行していなかったので含まれていなかった
Windows7: PCが重い!SearchIndexer.exe (Windows Search)を停止するには−教えて!HELPDESKを参考にしてWindows Search を無効化したことで、空き容量表示は安定したように思える。
なお、ファイル検索には代わりにvoidtoolsを使用している。
■ 【助言求む!!】アップグレード後に発生した、未解決問題
Windows10 バックアップと復元 (Windows 7) でエラー
これが今、一番の問題。
バックアップと復元 (Windows 7) を使って、定期的に C: ・ D: 丸ごとのバックアップを取得したかったのだが、
バックアップの設定(S)→バックアップを次に保存(B) ↓ SeagateGoFlex (P:) [推奨] 空き領域 417.03GB 合計サイズ 1.82TB を選択 ↓ ●自動選択 (推奨) ↓ [設定を保存してバックアップを実行(S)]
とすると、すぐに
というダイアログが表示されてしまい、バックアップの実行ができない現象。
同様の事例が無いか検索してみると、
- (0x80070002)指定されたファイルが見つかりません
ユーザーフォルダがおかしかったのが原因でした。
Windows10でバックアップ時にエラーが出たので仲間にした - Nyampusノートブック「情報技術」
Windows7でマイドキュメントなどの場所を別のディレクトリに指定していたのですが、
そのためかWindows10にアップグレード後、見た目マイドキュメントなどのフォルダが2つ存在していました。Σ⊂(>∀< )なんでやねん!
新しく作られてしまったフォルダの方を削除し1つだけある形にしたところ解決しました。
という記事が見つかった。
確かに自分も場所を C: → D: に変更していた関係上、ユーザーディレクトリ下にフォルダが2つずつできていたので、重複しているもの(中身が空のもの)を削除してから試してみたが、やはりダメ。
次に、イベント ビューアーで Application ログを調べてみると、
暗号化サービスで、システム ライター オブジェクトで OnIdentity() の呼び出しを処理中にエラーが発生しました。 Details: AddLegacyDriverFiles: Unable to back up image of binary Microsoft Link-Layer Discovery Protocol. System Error: アクセスが拒否されました。 。
というエラー(ソース: CAPI2、イベント ID: 513)が出ていることに気付いたので、再び対処方法を検索。
> sc sdset MSLLDP D:(D;;CCDCLCSWRPWPDTLOCRSDRCWDWO;;;BG)(A;;CCDCLCSWRPWPDTLOCRSDRCWDWO;;;SY)(A;;CCDCLCSWRPDTLOCRSDRCWDWO;;;BA)(A;;CCDCLCSWRPWPDTLOCRSDRCWDWO;;;SO)(A;;LCRPWP;;;S-1-5-80-3141615172-2057878085-1754447212-2405740020-3916490453)(A;;CCLCSWLOCRRC;;;SU)S:(AU;FA;CCDCLCSWRPWPDTLOCRSDRCWDWO;;;WD)
を試してみると、確かにイベントログのエラーの方は消えることがわかった。
しかし、バックアップを実行しようとした直後のエラーダイアログは変わらず表示され、バックアップができない状況は改善されない……困った。
バックアップする対象を手動で色々変えてみたりもしたが、結果は同じ。
なお、「システム イメージの作成」からのフルバックアップについては特に問題なく取得でき、システム修復ディスクも作成できている。
◆ その他の確認等
- バックアップ対象のディスクに対して CHKDSK を実行しても、エラーはなし。
- 現象としては、Windows 7 にファイルをバックアップする場合の 0x8100002F のエラー コードまたはエラー コード 0x80070002(英語版: Error code 0x8100002F and or error code 0x80070002 when you back up files in Windows 7)のScenario 3と同じ。だがしかし「NVIDIA USB Enhanced Host Controller Interface (EHCI) chipset」ではない。念のため、バックアップ先をUSB経由でない内蔵ディスクの D: に変更してやっても、結果は同じ。
- Windows7のバックアップでエラー0x80070002: 覚え書きQの "mountvol /E" を実行して再起動するも、状況に変化なし。
- Windows7でのバックアップで失敗する(エラーコード:0x80070002) : 老人のパソコン生活に書かれている内容もチェックしてみたが、レジストリ(HKEY_CURRENT_USER\Sofware\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Shell FoldersのAppData)内容と、環境変数AppDataの内容はもともと一致していた。
やむを得ず、現在は代替として、
www.forest.impress.co.jp
jp.easeus.com
を試用中。
GIMP 2 で wacom のペンタブレットが認識されたりされなかったり
これも謎。
wacom の Intuos (CTL-490/W0)なのだけれど、GIMP2を起動するたびに、
認識されていなかったり(グレーアウト)
問題なく認識されていたり。
いまひとつ、条件がつかめない……。
一度認識されると、その後はログアウトするまでは認識された状態になっているようだが……。
[2016.05.22 追記]うーん、マウスではなく、ペンタブレットを使って GIMP2 を起動した場合には、認識されている確率が高い……?
「タスクバーを自動的に隠す」設定が効かないことがある……?
ときどき、どうやってもタスクバーが出っぱなしになってしまい、隠れないことがある。
タスクバーが自動的に隠れない - マイクロソフト コミュニティ
うーん、通知も無いし、アクティブになりたがっている(通知しようとしている)起動中アプリも無さそうなんだけれど……。
http://s.jkunblog.com/article/170049522.htmls.jkunblog.com
これ(エクスプローラーの再起動)をやると、確かに隠れるようにはなるのだけれど、タスクトレイに常駐しているアプリがいくつか見えなくなってしまうので、困る。
その後、今度はタスクバーが隠れっぱなしになって、どうやっても出てこない現象も発生した……どうなっているんだ。